人生2回目の富士登山 ③

こんにちは。依田しのぶです。

 

いい天気ですね。

富士山に行った日もこんないい天気だったら・・・。

 

 

 

 

 

 

 

疲れすぎてお腹がすかない、と思ったまま

自分の寝床へ。

 

 

他の山小屋に泊まったことがないのでわかりませんが、

富士山の山小屋は雑魚寝です。

 

寝袋と毛布がびっしりと敷き詰められていて、

横を向くと知らない人の寝顔がある・・・こんな感じです(^_^;)

 

食堂にいるときから、なんとなくトイレに行きたかったのですが、

山小屋のトイレは外。しかも外は嵐です。

一歩外に出ればまた全身びしょぬれになること、間違いありません。

 

(朝まで我慢しよう)

 

と、寝袋に入り就寝。

やはり疲れていたようで、すぐ夢の中へZZZ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

が、しかし、

 

 

 

 

 

 

やっぱりトイレに行きたくて、すぐに目が覚めてしまいました(^_^;)

 

 

 

 

(あぁ・・・トイレ、行っとけばよかった・・・。でも、目をつぶっていれば寝れるんじゃ・・・)

 

 

 

 

 

 

そんなわけありません!

 

 

 

 

 

意を決して、トイレに行ってみると風は強くても雨は止んでいました。

 

 

 

 

 

(あぁ・・・これでやっと眠れる!幸せ♪)

 

 

 

と、思いながら再び寝袋へ。

 

 

 

 

 

 

 

が、しかし、

 

 

 

 

 

 

 

うとうとすると、誰かのアイフォンの着信音が鳴り、

またうとうとすると今度は「ガア~ZZZ・・・、ガア~ZZZ・・・」とイビキが(-_-;)

イビキがおさまると、外の雨と風の音が気になって眠れません。

 

 

 

 

 

ほとんど眠れないうちに、なんとなく頭痛が始まりました。

 

 

(あぁ・・・高山病の始まりだ⤵⤵⤵)

 

 

 

以前、富士山に登った時も、ひどい頭痛の高山病になったので

「来たな」という感じです。

 

 

 

 

そうこうしているうちに、ほかの団体さんの

出発時間が近づいてきたようで、ざわざわし始めてきました。

 

 

 

(結局、眠れないな・・・。うるさいし、頭痛いし・・・。あれ、なんか気持ち悪い・・・。)

 

 

 

 

 

 

本格的な高山病の始まりです。

 

 

 

 

東京に帰ってきてから、高山病の特徴を調べると

「食欲不振、睡眠障害、頭痛、吐き気・・・」

と、書いてあります。

 

なので、前日の夕食時からすでに始まっていたようです。

 

 

 

 

食堂はもうすぐ出発する人たちでいっぱいでしたが、

気持ちが悪くてもう寝床には行けません。

 

 

立っていることもできず、床にうずくまっていると

窓の外が明るいことに気が付きました。

 

 

 

 

なんと、ご来光が出ているではないですか!

 

 

 

 

 

ご来光

 

一緒に行ったkさん撮影

 

 

 

 

ご来光が出て、みんな写真を撮ったり、感動を分かち合って

いるのもわかったのですが、とにかく気持ちが悪くてそれどころじゃありません。

 

この時の私の気持ちは

 

 

 

 

 

 

二度と富士山は登りたくない!

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか身支度を整え、山小屋を7時に出発。

霧で外は真っ白でしたが、とにかく一刻も早く

下山しないことには、頭痛と吐き気は収まらないと言われ、

ひたすら五合目をめざします。

 

 

 

あれだけ辛かった吐き気ですが、七合目あたりになると、

ずいぶん楽になり、六合目ではあら不思議、

「誰が吐きそうだったの?」

というくらい、回復です。

 

 

 

 

3時間くらいで五合目到着。

8人中6人が高山病になってしまいましたが、

全員無事で戻ってくることができました。

 

 

 

 

 

自宅に戻り、荷物を片付けながら

 

 

 

 

(今度行くときは、リュックの中の荷物はビニールで小分けにすれば

雨が降っても濡れないな。あと、雨が止んでもレインパンツは履かなきゃだめだ)

 

 

 

などと、考えている自分が!

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

二度と登らないと思ったのは誰でしたっけ?(^_^;)

 

 

 

 

まあ、それだけ魅了するということですよ、富士山は!