木製建具調整

今回は、木製建具の調整工事についてお話したいと思います!

現在は、新築やリフォームで木製建具を選択する場合、既製品か建具屋さんが作るオーダー品等に分かれると思いますが、今回調整したのは全てが、建具屋さんが作った木製建具。

というのも、建物が歴史があり築50年以上の建物で、その当時は現在のような既製品が無かった訳です。

↑作業している建具屋さん

まず、全体の建具の具合を確認、交換する戸車、レールの数を数える。

 

 

建具屋さん:この引き違い戸の片側は、戸車がダメだね。反対側も変えよう。

自分:反対側は、具合悪く無いですよ?戸車変えるんですか?

建具屋さん:うん、この当時の建具の戸車は真鍮でできているから

今使われている、プラスチックの戸車に変えると左右で「音」が変わっちゃうんだよ。

自分:へぇ~(さすが、ベテラン建具職人)

 

そんなこんなで、計40個ほど戸車を交換し立て付けを調整。

中には、ガラス戸もあり取り外す際、やむお得ず割れてしまうものも。

すぐさまガラス屋さんに持っていくも、

 

ガラス屋さん:もう今2㎜のガラスなんか使ってないからね、無いよ。

自分:ちーん。

 

しかし、何とか次の日に用意していただき事なきを得ました。

その後も、無事に建具調整は完了し工事終了となりました!

↑調整した木製建具

木製建具は、組子や作りが少し力を加えたら折れてしまう程に繊細。

ガラスは当時の施工技術からか厚みに歪みが。

それがまた、不規則で味がある仕上がりに。

ベテランの建具屋さんと一緒に働けたこと、貴重な木製建具を見れたことに感謝。

大悦工務店 石橋