こんにちは。依田しのぶです。
昔から「家」に関することに興味があり、
子供ころは不動産屋のチラシを見るのが好きだったり、
家具屋さんに行くのが大好きでした。
一時はインテリアコーディネーターになることに憧れ、
ちょっと勉強したりもしたのですが、断念。
しかし、今でも登録有形文化財や近代建築などを見たり、
有名建築家の建物を見るのが好きです。
日本の有名建築家といえば、
何人かいますが、安藤忠雄さんもその一人。
日本のみならず、世界に安藤さんが携わった建築物はたくさんあり、
「世界の」安藤忠雄です。
昨日、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)
の第21回全国大会が有楽町の東京国際フォーラムで開催されたので、
夫と私と、春休み中の息子と共に行ってきました。
息子を連れて行ったわけは後ほど。
まずは理事長の小野さんの挨拶からはじまり、
次は東京都市大学の工学部建築学科の大橋好光教授の
「熊本地震と耐震基準 ~大地震後も住み続けられる木造住宅~」
の講演。
熊本地震の時の被害の写真とともに、データに基づく数値など、
とても難しいお話(会場の皆さんは理解されていたのかもしれませんが・・・)を
されていました。
2人目のゲストの方は、日本防災教育訓練センター 代表理事のサニーカミヤさん
元福岡市消防レスキュー隊の方で、長年ニューヨークにて
救急隊員として活躍されていました。
テーマは
「本気になろう!地域防災 ~あなたのもしも!?が地域を守る~」
・大切なのはまず自分自身を守ること。その後、守れなかった人を助ける。
・「もしもここで何かあったら」と、具体的にイメージ。想定内を増やすことで想定外が減る。
・消防が到着するまでの応急処置が人生を変える。
・過去に被災された方々の経験をお借りし、それを生かし、これからの災害予防・対策にして還す。
などのお話をされていました。
3人目のゲスト
息子を連れてきたのはこのため。
なんと、安藤忠雄さんのお話を生で、しかもこんなに近くで
聞ける機会は今後ないかもしれないので、誘ってみたところ、
即OKでした。
生の安藤忠雄さん!
最初の5分間だけ撮影許可が出たので、
会場の殆どの方が撮影しておりました。
テーマは
「住宅を考える」
安藤さんが最初に建築に興味を持ったのは中学2年の時、
住んでいた大阪の長屋の改修工事に来ていた大工さんが、
一心不乱に働いているのを見て、
「一生懸命働くと何かができる」
と、思ったそうです。
その後、高校は進学したものの、大学にはお金がなく進学できず、
プロボクサーになることに。
その後、独学で勉強し、2級建築士を取得。
1級建築士になるにはさらなる勉強をしなければない、
ということで、安藤さんは昼休み、みんなが休憩している中、
昼も食べず勉強したそうです。
結果、一発合格!
「世界の安藤忠雄」の誕生です。
建築の世界に入ってからのお話、ご自分が手がけた建物の写真、
超有名人との人脈を使って未来のための事業などのお話を
聞かせていただいたのですが、77歳とは思えないほどの
バイタリティあふれる方で、どんどん「安藤ワールド」に
引き込まれてしまいました。
私が心に残ったことは
・本をとにかく読む
・がむしゃらに働く
・出来ないと言わず、どうしたらできるかを考える
・忍耐力
・家は人が住むんだから、人の気持ちがわからないとダメ
・今の場所で自分にしか出来ないことをやる
・希望を持ち、明るければなんとかなる
・犬の名前は、ル・コルビュジエ
など。
がんを患い5つの臓器を摘出している、とおっしゃっていたのですが、
びっくりするほど元気な安藤さん。
会場全体が元気なオーラに包まれ、
1時間20分の講演があっという間に終わってしまいました。
「いい話が聞けてよかったね」
と、話しながらロビーに出るとそこには
世界の安藤が!
会場で著書を購入の方には、
今回、特別にサインを書いてくださる、
と、安藤さんの公演前にアナウンスされていたのですが、
みんな群がって凄い人だかりになるから、と
諦めていました。
しかし、休憩中にほとんどの方がサインを書いてもらったようで、
私達が帰る頃には、ほとんど人がいません。
ここで買おうか、買うまいか考えている暇はありません。
即購入し息子に持たせ、
「大学で建築を勉強してます、って言ってみれば」
と、促し様子を見ていると
「名前は?」と息子に来てくれ
サインを書いてくれる安藤さん。
名前を告げただけなので、
(建築勉強中を言って!)
と、耳打ちすると
「大学で建築を勉強してます!」
と息子。
すると安藤さん
「頑張って!」
の言葉とサインの下にも
「ガンバレ」
と、書いてくれるとともに、
握手までしてくださいました。
なんてラッキーな息子。
「頑張って!なんて言われたら頑張るしかないな」
という息子。
息子のみならず、私達夫婦にとっても、
一生の思い出になった出来事でした。